弊社は明治40年、北海道小樽にて《西洋洗濯処》(せいようせんたくどころ)を創業。
今年、創業109年となります。
先代会長の《衣類は着用した瞬間からその人の肌になる》という言葉を胸に、お客様の想いとともに衣類を大切に扱い、どこよりもきれいに洗うことをモットーに、クリーニング業を価値あるものに変革していきたいと考えています。
さまざまなお客様のニーズに応えるために、平成15年より計画されていたのが、フジドライ洗濯研究所です。どうすればきれいに洗えるのか、どうすればシミが落ちるのか、洗えないと思っている商品をどうすれば洗えるようになるのか、などの問いに応えていくために日々研究、発案と洗浄試験を行っております。
弊社の大きな特徴としては、Yシャツの水洗いには、天然のり・天然石鹸を使用していることです。天然のりは肌触りが暖かく、洗浄時に糊と一緒に汚れも落としてくれる特徴があります。また、洗浄に使用する水も軟水を使用することで、天然石鹸が溶け込みやすくなり、加えて温水で洗うことで洗浄力が高くなっております。
このように「きれいに洗う」「安心して着用できる」を同レベルで考え、環境に配慮した素材を使用しております。

今回は第1回目ということで、クリーニングの基本からお伝えしたいと考えております。まず、クリーニングに出すべき商品はどんなものなのか?そこから考えていきたいと思います。
市販で購入した衣類には洗濯表示が必ずついてます。その洗濯表示には水洗いできるのか、ドライクリーニングしかできないのか、乾燥機にかけても大丈夫なのか、天日干しをしても大丈夫なのか、アイロンの温度は高温でも大丈夫なのかなどの情報が記載されています。
まず、皆さんに注意していただきたいのは、購入時点で衣類のデザインや、コストを重視する前に洗濯表示を見て考えていただきと思います。
コストが安いのにドライクリーニングしかできない商品では、毎回クリーニング店に出さなければなりませんし、夏物衣類で水洗いができない商品は、汗の付着した衣類を家庭の洗濯機でバシャバシャ洗うことができません。
このように洗濯表示を見ることは衣類の購入時に非常に重要な役割を担います。ドライクリーニングしかできない商品は、クリーニング店にお出しください。
また、水洗いできるものは家庭で洗えますが、水洗いでも「手洗い表示」の場合は、不安でしたらクリーニング店に出してください。
そして、シミがついてしまった場合、応急処置の方法はいくつがございますが、衣類をこすって落とすことだけは避けてください。できればシミがついてしまった場合、手を加えずクリーニング店にお願いしたほうが落ちる確率は高くなります。応急処置をしてしまったがためにシミが落ちなくなる場合があるので、ご注意ください。

以上、いろいろとお話しましたが、当洗濯研究所では、お客様の様々な「衣類の困った」に対応できるよう無料で《ラボ診断》を行っております。お気軽に店頭にお持込いただければと思います。