今回は、ポリウレタンという素材についてお話したいと思います。
ポリウレタンはどのような衣類に使われているのでしょうか?

いまは当たり前のようになってきたストレッチ製品。異素材の生地を張り合わせるための接着樹脂。生地にコーティングをするためのコーティング加工布。革製品に似せて作った合成皮革や人工皮革。

実はクリーニングの事故例として一番多いのがポリウレタン商品なのです。

ポリウレタンという素材は、作るときに結合させた部分が、体の脂や大気中の水分、ガス熱、紫外線などの影響で少しづつ分解されていくという弱点をもっています。

これを【加水分解】といいます。つまりはポリウレタンという素材は着用していなくても時間の経過とともに劣化していくということなのです。

ポリウレタンの寿命は約3年と言われています。

ポリウレタンの劣化事例として、靴下の口部分やかかとやつま先、ストレッチズボンのひざ部分がぬける、生地の表面が剥がれる、生地の表面がひび割れる、表面がベタベタするなどがあります。