4月になると段々あたたかくなります。そう衣替えの時期です。家庭で洗える商品と、クリーニング店にお任せする商品を上手に区別して、かしこく利用しましょう。

まず最初に注意するのは洗濯表示です。これは基本中の基本になります。家庭で洗えるものの基本は、水洗い可能の洗濯表示がある商品にしましょう。

ただし、水洗い可能でも新JIS表示の場合、桶のマークの下に2本アンダーバーがある商品は、弱い洗い方をしなくてはならないので、心配であればクリーニング店にお願いしたほうがよいでしょう。また、手洗い表示の商品も、クリーニング店にお願いしたほうが安全な場合もあります。

そして、ドライクリーニングの表示しかないものに関しては、必ず、クリーニング店にお願いしてください。ドライのみの商品を、水洗いしてしまうと、どのようなことが起こるのでしょうか?

例えば、ウール100%の商品ですと、縮みと風合い変化がおきます。スーツなどの場合は、型崩れしてしまうものもあります。デザインブラウスや、チュニックなどは色落ちしてしまう商品もあります。

このように洗濯表示を必ず確認してから、家庭洗濯をするようにしてください。クリーニングに出す頻度はどのくらいが目安かといいますと、基本的には直接肌に触れる商品は着用後、すぐに出していただいたほうがよいでしょう。

コートや、ジャンパーなどのアウター商品は1シーズンに2回位はクリーニングに出すことをおすすめいたします。よく、マメに洗うと商品の傷みが速くなると思っている方が多いのですが、実はマメにクリーニングすることで、商品の汚れが取り除かれ、大気中の空気と触れて酸化するのを防ぐことになります。汚れが残ったまま衣類を放置すると、生地の酸化が進み、変色やカビ、風合い変化が起きますので注意しましょう。