衣類の黄ばみについて
季節の変わり目に収納していた衣類を取り出すと黄ばんでいた経験はありませんか?
なぜ衣類は黄ばむのでしょうか?理由はいたって簡単です。原因は【汚れを落としきれていない】ことなんです。汚れを落としきれていないと、空気中の酸素と汚れが化学反応を起こして、酸化し黄ばみになります。
例えば、買ってきたばかりのバターを封を空け、空気中に放置しておくと段々、黄色みがかってきます。りんごなども切った後は変色してくると思います。
このような現象が、衣類の汚れ残り部分にも起こってしまいます。洗濯してからしまったのにどうしてと思われると思いますが・・・・
家庭用の洗剤だけですと【汚れ】は完全に落としきれていないケースが多いのです。理想は脂分を落とすドライクリーニングと、水溶性の汚れを落とす水洗いのW洗いがベストなのですが・・・
家庭洗濯では難しいといえるでしょう。しかし、黄ばみを防ぐには衣類に残留している食べこぼしや汚れをきれいにすることなのです。
汚れとシミは別物です。汚れは洗浄で落ちることがありますが、シミは繊維に結合し通常のクリーニングでは落としきれません。シミは時間の経過とともに繊維を悪化させます。
ご家庭でできる簡易染み抜きなどありますが、あまりお薦めしません。シミが落ちても繊維を痛めてしまったり、シミが拡がったり、シミを落ちにくくしたりと、失敗が多く相談に来られることが多々あります。
応急処置でシミをおしぼりで処理される方がいらっしゃいますが、おしぼりには塩素系漂白剤が含まれているため衣類の染料が落ちる可能性があります。その際にはティッシュを濡らしてシミを吸い取るようにしてください。
こすると生地を傷つけてしまうので、避けてください。またシミが残ったままアイロンなどの熱をかけると落ちにくくなってしまいます。特に血液は凝固してしまいますし、ガムなどは繊維の奥に入ってしまいます。
シミや黄ばみは一度クリーニング店にご相談ください。