乾燥機の注意点

冬の時期や梅雨の時期は洗濯物がなかなか乾かなくて、乾燥機の出番も増えます。過去に乾燥機で失敗したことはありませんか?

失敗の原因で一番多いのは縮むことです。乾燥機にかけた衣類が縮む理由には大きく分けて2つあります。
① 衣類に使われている繊維が縮む
② 布の網目構造がつまる

通常、洗濯機で洗濯をして乾燥までかける場合、次のような手順を取ります。洗剤での水洗い→すすぎ→脱水→乾燥→冷却おそらくこういった行程で洗濯から乾燥まで行っていると思います。

この行程でもっとも繊維が縮むのは『脱水』です。その次が乾燥終了時の『冷却』です。乾燥機にかけたからといって、乾かしている最中にどんどん縮んでいくのかと思いきや、そうではないのです。

また、素材によっては水分を吸収しやすいものもあります。そういった素材は、水をよく吸う反面で水を吸うことで繊維が膨張し、糸の直径が太くなります。そうしたことで湾曲が大きくなるのですが、乾いたときに糸の太さは戻りますが湾曲は残ったままになるので、全体の長さが縮みます。

では、乾燥機を使用した際に衣類が縮むのを防ぐためにはどうしたらいいのか・・・、乾燥機で衣類が縮むのを防ぐ方法、脱水時間は30秒くらいならあまり生地に負担はかかりません。

乾燥機を使用する前には衣類の取り扱い絵表示・材質表示を確認してください。ドライマーク付きのものは「ドライコース」またはクリーニング店へ天日干しまたは吊り干しとの併用をする。

乾燥後の冷却して完璧に乾く過程で縮むのですから、重要なのは最後まで乾燥機に任せっきりにしないということです。単純に、乾燥が終了しアラームがなったらすぐに取り出して熱を逃がしてあげるのも効果的ですが、もう一手間かけてあげるとなお良いです。

その一手間というのは電気乾燥機なら30分~40分・ガス乾燥機なら20分で乾燥を終了させます。ようするに生乾きの状態で乾燥を止めます。

その後は天日もしくは室内で吊り干しをしてあげましょう。単純に縮ませないという効果もありますが、乾燥機を併用することで、洗濯物が乾く速度は通常よりも早くなりますし、乾燥機をマックスで使うよりも電気代もかからずに済みます。

乾燥機で半渇き状態で取り出すと『収縮しにくい&シワもある程度取れる』のです。
クリーニング屋さんがよく使う裏技でもあります。

そして、これも忘れてはならないのが「脱水は弱めにかける」ということです。乾燥機をにかける前の洗濯の段階で、脱水を弱めにかけてあげることで、あらかじめ衣類の縮みを抑えることができます。

乾燥機での失敗例としては、カーテンが変形してしまった、タオルが四角に仕上がらない、丈が縮むなどが有ります。乾燥機を使用してはいけないものとは?

ここからは、乾燥機をかけてはいけないものについてまとめてみました。合わせて、普通に洗濯できないものも載せておきましたので、洗濯と乾燥を行う際にはこれらのものが混ざっていないかどうかも確認しておきましょう。

ニット製品全般、本革・合皮・毛皮*一部でも使用されている物、絹、獣毛製品全般、 ナイロンな、*アイロン温度が「低」指定されている物、中綿にウレタンが使用されている物.、綿や麻*乾燥機NGではないが縮みやすい羽毛製品*必ず低温モードを使用する

もし乾燥機で衣類を縮ませてしまった場合の対処法もご紹介しておきたいと思います。乾燥機で衣類が縮んだら元に戻せる?
1、ぬるま湯にコンディショナー(ジメチコン成分入り)をたっぷり入れる
2、衣服を入れ30分ほど放置
3、すすいだ後に元の大きさ(戻したい大きさ)に伸ばす
4、自然乾燥させる、

これで元に戻すことができるそうです。ジメチコンという成分は油に溶けないため、コーティング作用があるそうです。髪と同様に衣類もこの作用で保護してくれるのだそうですよ。

ただし、気をつけなければならないのは「洗濯機も乾燥機OK」の素材、生地のものであることです。レーヨンのように水につけるだけでアウト!なものは、この方法が適しているとは思えません。
そもそも、レーヨンの場合は1~2分の間に洗濯とすすぎをするくらいのスピード洗濯でないと、水につけた段階で縮んでしまいますからね。30分の放置は如何なものかと思います。

この方法は、あくまで対処法ですので、できる限り縮まないように先手を打っておきましょう。縮まないように一手間かけるか、縮んでしまってから一手間かけるかの差ですが、縮んで戻らないものもありますので、できる限りは先手を打っておきたいものですね。

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